
【コラボイベント】「避妊デーだからこそ考えたい、“バウンダリー”の話」
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2025年9月22日、Creative Studio kokoにて性教育・セクシュアルウェルネス領域の企業・団体関係者、テーマに関心のある方を対象とした、トークセッションとクローズド・ディスカッション形式のイベントにてセキララカードの小嶋がゲストとしてトークセッションに参加しました。
今回のイベントは Creative Studio koko(kokonome)さんとセクシャルウェルネスブランドTHE NEW CHAPTERさんの共同主催で行われました。
今回は9月26日の「国際避妊デー」に合わせたテーマで「避妊デーだからこそ考えたい、“バウンダリー”の話」というタイトルで行われました。
バウンダリー(Boundary)とは、自分と他者を区別する境界線のことで、身体的、感情的、精神的、時間的、財産的な領域において、自分が守りたいラインを示す概念です。健全なバウンダリーを引くことで、他者からの過干渉を防ぎ、自分自身を大切にし、心地よい人間関係を築くことができます。
まず前半は、THE NEW CHAPTER代表の小泉さんと小嶋がトークセッション。個人的に感じた「バウンダリー」の話とブランドを通じて現場で感じた「バウンダリー」についての話をしました。
セキララカードはルールに「なんでも話していいよ」と記載してあるのですがその次の行に「話たくない事は話さなくていいよ」と記載してあります。セキララカードにある価値観や恋愛観、性の価値観や家族の話などを通じて自分の「バウンダリー」について知ることもできます。
後半では、実際にあり得るシチュエーションカードを使い、「自分の快・不快」を知る練習や「不快と感じることにNOをいう練習」をするワークを参加者全員が4−5名のグループに分かれてディスカッションを行いました。
シチュエーションカードの例
- 「友達がSNSに無断で自分の写真をアップする」
- 「公共の場でパートナーにスキンシップを求められる」
- 「オンライン会議でビデオをオンにしてくれない」
- 「医療や美容の現場で必要以上にボディタッチされる」
実際にワークをしてみると、自分が不快に感じるものを他の人は不快に感じないことだったり、NOということができなくても行動で示していくこともできるといった意見もあり、グループディスカッションを通じてさらに「バウンダリー」についての知識や価値観が深まった時間となりました。
参加者の声
実際の感想:
- 「バウンダリーについて、もっと学びたいと思っていたから、良い機会になりました。」
- 「バウンダリーという言葉が、自分を守るためにある種人を遠ざけるためのものに聞こえていた部分があったのですが、自分のためだけでなく、相手のためにも、お互いの関係のためにも、バウンダリを引くことがプラスになるのだなと思いました。恋愛や性だけではなく、さまざまな場面で適用できそうで良い体験の学びになりました。」
- 「身近な所にバウンダリーがたくさんあり、noということが悪いという風潮が自分の中にも色濃く影響を受けているなと感じました。これをきっかけに自分自身もnoを改めて考え、その時にどう伝えるかということを日頃から練習する必要があると感じました。」
- 「Noの伝え方について話したが、自分が伝えようとすると中々難しいと感じた。言葉だけではなく、相手が発している表情や目線なども考慮に入れて、相手を観察することが大切だと感じた。褒めることや相手に興味を持つことなど、自分ではポジティブな意味をのせて発した言動が不快に捉えられる可能性があることはよく考えたらわかることなのに盲点だった。」
実際にイベントの終わりにとったアンケートでは全員が非常に満足だった。と選択してくださり、会場に参加した全員がバウンダリーを見直す時間になりました。
今後、セキララカード自体もイベント参加者やユーザーの皆様に「バウンダリー」を意識し、誰もが傷付くことなくセキララになれる場所作りや商品開発を今後も考えていきたいです。
↑会場ではセキララカード全種類の販売とTHE NEW CHAPTERさんのルブリカントローションとコンドームの販売も行われました。
※写真提供 Creative Studio koko