セキララカードが、結婚の決め手に

セキララカードが、結婚の決め手に

「これからも一緒にいたい。でも、結婚や将来のこと、どう思っているんだろう?」

そう感じながらも、いざ言葉にしようとすると、ためらってしまう。セキララカードを開発し、自らも使ってきた藤原紗耶さんと、パートナーの浩太さんも同じ悩みに直面したといいます。二人はどのようにしてすれ違いを乗り越えてきたのでしょうか。

 

クリスマスパーティーから始まった二人の物語

───まずは、お二人の出会いについて教えてください。

紗耶さん: 高校の先輩に誘われて参加したクリスマスパーティーがきっかけでした。正直に言うと、 彼の第一印象は「東京スタートアップウェイウェイ系」で私がちょっと苦手なタイプで(笑)。

 

浩太さん:僕は、出会った瞬間に直感で「この人と結婚するな」と感じていました。緑色のドレスを着て、自信に満ちた雰囲気がすごく魅力的でした。

 

───真逆の第一印象だったんですね。そこから交際に至ったきっかけは?

紗耶さん:後日、二人でミュージカルを観に行ったんです。そのとき、私の話を丁寧に聞いてくれたのが嬉しくて。これまでは片思いでただ追いかける苦しい恋愛ばかりだったので「こんなに私に興味を持ってくれる人がいるんだ」と惹かれていきました。

浩太さん:彼女のこれまでの人生を聞いて、困難なことからも逃げずに努力してきた姿がとても印象に残りました。親に大反対されながらも、自分の意思で大学を辞めて渡米したことなど、挑戦し続けてきたところが素敵で。自分の人生にまっすぐ向き合う彼女に、自然と惹かれていきました。

 

聞きたいのに聞けない...。二人のすれ違い

───交際を始めてから、すれ違いやコミュニケーションで悩んだことがあればお聞かせください。

紗耶さん:私は、結婚や将来のこと、生い立ちや価値観など、本当は聞きたいことがたくさんあるのに、「どこまで聞いていいんだろう」と不安で踏み込めずにいました。過去の恋愛で傷ついた経験もあって、嫌われるのが怖かったんです。本当は嫌なことも「気にしないよ」と言ってしまって、無理にクールな自分を演じてしまっていた部分もありました。


───浩太さんはいかがですか?

浩太さん:僕は、自分の中の「当たり前」が叶わない場面で、ついストレスを感じてしまっていました。紗耶は連絡があまり得意ではなくて、連絡がつかずデートの予定が立てづらかったり、遊びに来る予定の日に連絡がないまま終電を過ぎて、急に友達と一緒に現れたりすることもあって。行き当たりばったりなところに、振り回されているように感じていました。


セキララカードが「結婚」のきっかけに

───紗耶さんはセキララカードの開発者でもありますが、カードを使って二人の関係にどんな変化がありましたか?

紗耶さん:商品化の過程で海外のカップル用質問カードを翻訳しながら「これ、どう思う?」と浩太さんに聞いていたんです。やり取りの中で、彼が初めて将来のことを話してくれて。それをきっかけに「この人と人生を歩みたいな」と私からプロポーズをしました。彼が心を開いて話してくれていること自体が、とても嬉しかったです。お互いの将来像をすり合わせられたことが、結婚の決め手になりました。


───素敵ですね!

浩太さん:僕は自分からあまり話をするタイプではないのですが、セキララカードには「意見が違ったとき、どう向き合いたい?」「まだ話していない夢は?」など、自然と気持ちを言葉にできる質問があって。少し身構えてしまうような話題も、カードに答える形だと素直に話せました。

最近は、電車や飛行機での移動中、待ち時間などにも使っています。時間が来たら区切れる気軽さもあって、日常のちょっとした隙間に対話の時間をつくれるのが心地いいですね。

お互いの「当たり前」をすり合わせていく

───カードを使うようになってから、今はどんなお二人になれたと感じていますか?

紗耶さん: 一番大きな変化は、「価値観が違うのは当たり前なんだ」と、心から思えるようになったことです。以前は、彼のジェンダー観に触れるたびに戸惑うこともありました。でもカードを通して、これまでの生い立ちや経験を聞くうちに、「そういう背景があったんだな」と理解できるようになっていきました。

浩太さん:僕も、連絡の頻度ひとつとっても「普通はこうでしょ」と決めつけていたことに気づきました。紗耶があまりスマホを触らないのは、人と過ごす時間を大切にしたいという価値観から来ているんだと分かって、ようやく腑に落ちたんです。


紗耶さん:今は私も、できるだけ連絡を意識するようになりましたし、彼も自分のジェンダー観を見つめ直して、これまでの人生を文章にまとめてくれました。それが本当にうれしくて。「一緒に変わっていける関係なんだな」と思えたことで、パートナーとしての信頼も深まっていった気がします。


幸せは、ありのままの自分たちで掴むもの

───最後に、同じように悩んでいる人たちへメッセージをお願いします。

紗耶さん:結婚や恋愛は、それだけで幸せになれるものだと思われがちですが、実際はお互いの努力や歩み寄りの上に成り立つものなんですよね。

浩太さん:僕たちも、これまで何度もぶつかってきました。恋愛は問題解決の連続で、自分と相手の要望をきちんと出し合いながら、その都度ふたりなりの答えを探していくものだと思います。

紗耶さん:だからこそ、焦らなくていいし、無理に演じなくてもいいんだよ、と伝えたいです。そのためにもまずは私たち自身が、ありのままの自分で向き合い、対話を重ねながら幸せを育んでいく。そんなパートナーシップを、これからも体現していきたいです。

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