永遠の愛なんてないからこそ、目の前の対話を大切に
価値観が似ていて、会話のテンポもぴったり合う――以心伝心なIさんご夫婦。言いたいことをきちんと伝え合ってきたからこそ、日常の小さなすれ違いも一つずつ乗り越えてこられたといいます。
そんな二人にも、セキララカードは新たな気づきをもたらしました。その気づきとは、一体どのようなものだったのでしょうか。
偶然の重なりと、共通の「生きる目標」
───まず、お二人の出会いについて教えてください。
A.Iさん(20代女性):マッチングアプリで出会いました。大学が同じで、しかも私がヴェネツィア留学中に彼も一人旅で同じ国に行っていたことが分かって。共通点が多く、すぐに意気投合しました。交際が始まったのは、6回目のデートのとき。なかなか進展がなく、私から「これってどういう関係?」と切り出したんです。
T.Iさん(20代男性):ジムデートの帰り道、東中野の線路沿いを歩いているときでした。ちょうど電車が通り過ぎていって、あまりの衝撃と爆音に頭が真っ白になりましたね(笑)。でも、彼女の想いに気づき、その場で告白しました。
───お互いに惹かれたポイントはどこでしたか?
A.Iさん:お互い同じくらい話すし、同じくらい聴く。一緒にいて自然体でいられるところです。
T.Iさん:お互いの生きる目標が同じだったことも大きいです。初デートで彼女が「世界中を旅して暮らしたい」と言ったのですが、「居住移転の自由」は僕の人生目標でもあって。ビビッときましたね。

すれ違いを放置しない。納得するまで「聴く」対話
───順調に見えるお二人ですが、同棲後に衝突もあったそうですね。
T.Iさん:そうなんです。僕は飲み会に行くと連絡が疎かになるんですが、無断で朝帰りを繰り返してしまって。ある朝、玄関にチェーンロックがかけられた上、僕の荷物がすべて外に出されていたときは真っ青になりました。自分では連絡をしていたつもりなんですが、お酒が入るとどうもコントロールできなくて......。
A.Iさん:あの朝は正直、限界でした(笑)。小まめな連絡が欲しかったわけではなくて、どこにいて、いつ帰るのか。それだけ分かればよかった。でもそれが共有されないまま朝を迎えることが続いて、「このまま一緒に暮らせるのかな」と思ってしまいました。
───そのような衝突は、どのように乗り越えていったのですか?
A.Iさん:いくら腹が立っても、その気持ちを翌日に持ち越さないようにしていました。夜中でも早朝でも、なぜそうなったのかを納得するまで聴き、どう改善するかを話し合う。そうやって、その都度問題を解消してきましたね。
衝突しても大丈夫。『対話の筋トレ』が育てた自信
───もともと対話を徹底していたお二人が、なぜセキララカードを手に取ったのでしょう。
A.Iさん:私たちは、付き合う中で話し合うこと自体はずっとしてきたと思います。だからこそ、セキララカードの存在を知ったときに、「すごい、これは日本中のカップルに必要なものだ」と直感的に感じました。
対話の大切さは分かっているつもりでも、日常の中でそれを続けるのって意外と難しくて。その「きっかけ」をつくってくれるものだなと思って、純粋にやってみたくなったんです。
T.Iさん:初めて使ったのは、居酒屋で二人で夜ご飯を食べているときでした。特別な日でもなくて、いつもの延長ですね。
交際3年目でしたが、話したことがない内容ばかりで新鮮でした。カードを引く、考える、話す、相手の話を聴く、という順番が決まっているのもよかったです。
一つひとつ丁寧に消化していくことで、自分の気持ちが言語化できて、相手への理解も深まっていく。コミュニケーションは面倒なものではなくて、ちゃんと向き合えば楽しいものなんだと、改めて感じました。

───印象に残っているカードはありますか?
T.Iさん:「相手と意見が違ったときにどう対応する?」です。二人とも答えが「自分が納得するまで相手の話を聴く」だったんですよね。今までの衝突を乗り越えてこられた理由はこれだったんだ、と腑に落ちました。
───カードを使った後、関係に変化はありましたか?
T.Iさん:価値観のズレを解消する力はもともと身についていたと思うんですが、カードを使ってからは、衝突したあとの仲直りが格段に早くなりました。感情的になっても「どうしてそう感じたのか」「どこがズレていたのか」を整理して話せるようになって、解決までにかかる時間が明らかに短くなったと感じています。
A.Iさん:衝突して悲しくなること自体は今もあります。でも、ちゃんと話し合えば必ず解消できるという自信が持てるようになりました。以前は「また同じことで揉めるかも」という不安がどこかにありましたが、今は衝突が起きても怖がらずに向き合えます。セキララカードは、私たちにとって『対話の筋トレ』になっていたんだと思います。
永遠の愛なんてない。だからこそ、「今」を大切に
───過去の自分や、悩みを抱えるカップルに伝えたいことはありますか?
T.Iさん:僕は昔から「永遠の愛なんてない」と思っていました。パートナーとの関係も一期一会で、いつか終わりが来るもの。だからこそ、一瞬一瞬のコミュニケーションを丁寧に重ねてきたんです。彼女と出会って5年経った今も幸せでいられるのは、その積み重ねのおかげ。みなさんにもぜひ、今目の前にあるコミュニケーションを大事にしてほしいです。
A.Iさん:私も同感です。そのうえで、自分の感情に素直であることも大切だと思っています。自分の気持ちを大切にしてこそ、相手も大切にできるし、質の良いコミュニケーションが生まれる。セキララカードをためらっている人も、相手の反応を怖がるより「自分がどうしたいのか」を大切にしてほしいですね。